あれは1/4。私の21歳のバースデイ。
朝から雪がしんしんと降り積もっている日で、なんの予定もない
私は、いとこと冬物バーゲンに繰り出そうとしていると、
懐かしい彼から、電話が・・・。
「今日会えるか?」「んー買い物に行くから・・・。」
「夕方6時に駅のミスドの前で待ってる。」
「行けないかもしれないよ・・・。」
前から知り合いだった人。春に突然私の家の前で「ぶおおおお
ん」とエンジンをふかして「よおーどっかいかないかあー」っ
て。
暇だったし、「いいよ」って車に乗っけてもらった。
それから、たまに会うようになって。夏が過ぎ秋が来て・・・
別に付き合っていたわけじゃあない。
私の知らない世界たくさんもっていて、いろんな話してくれて。
「おまえは、お嬢だからなっ・・・」って最後には笑って子供扱
いされていたような感じ。
でも、どこにでも連れて行ってくれた。逢うのが楽しかった。
そんなある日。「友達の彼女と寝ちゃったんだ・・・・。」
それっきりだったと思う。
夕方6時。私は降り止まない雪の中、中に入ればいいのに
ずっと店の前で待っていた。・・・・
7時、7時半・・・8時になって「もう、かえろ」と一人でつぶ
やいて、タクシーで家に帰ったら、真っ赤なバラが21本。
お兄ちゃんが、「あいつが持ってきたぞ」って。
急いで電話した。「ずっと待ってたのに!」
「俺も待っていたんだぞ!ちゃんとミスドの前で・・。」
「えっ!私、駅のケンタッキーの前で待ってた・・・・」
「相変わらず、おまえはお嬢だなあーまったく・・・」
通りの向かい側でお互いに待っていたんだ・・・。
でも、雪で前が全然みえなかった・・・。真っ白で。
これはホントの話。場所は札幌です。それっきり彼とは逢ってい
ません。
あんなに大きな花束もらったのは、初めてでした。
16年も前の私の冬の恋物語です。
2001-10-27 まえちゃん
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