私は去年の11月にあるチャットで同い年で同じ県の男の子
と知り合いました。その男の子(K)は喋り方や名前が女っぽ
く初めのうちはそうそう気にはならなかったのですが、会って
くうちに、次第に好きになってきて偶然にも隣の市のある中学
生だったんで、私達は会うことにしました。友達づれという条
件であるビルで12月の日曜日に待ち合わせをしていて、緊張
していた私の目には、チャットでは全く思えない程カッコ良く
スタイルもいい人で、予想外の現実と緊張で私達は中々話せな
いまま、その日が終わろうとしていました。
私の友達がバス停までついて来てと言ったので私はK達に何も
いわないままその子を送っていきました。そして私が素早くビ
ルに戻って来た時にはもう2人の姿がなくて、「私が何も言わ
ないで出ていったからもう帰ったのかな・・・」と反省して、
謝ろうと携帯に掛けて「ごめん!何も言わんと出てって!今も
う電車ん中?」と言うとKは「いいよ、まだ駅のホームやで
そっち戻るわ」と言って、わざわざ戻って来てくれました。
私が悪いからいいよっ・・!と言っても「お前一人やろ?帰る
時間迄待っとったろ」と言って。とても優しく、私はますま
す、Kのことを好きになってきてました。
それから、メールやチャットで何度も会おうと言っていたけ
ど、相手は部活があり、私は塾があり2人が空いてる日が上手
く重ならず、私は何だか胸が苦しくなってきました。
Kは23日のイブ前日からチャットにもこやず、とうとう好き
と告白出来ないまま21世紀を迎えました。
いつもメールを送っても返事はなく、チャットにも姿を見つ
けられなくて、私はいつもデスクの椅子に座っては辛く、毎日
ただただ泣くだけでした。
幼馴染み(Y)に相談していた時、ついにチャットに現れて
一ヶ月ぶりにまた会うことになりました。今度はYを連れて、
K達の地元で会いました。そしてKが何か食べる?と言い出し
たのでうんと答えてファーストフード店に入ったのですが相手
は私達が食べ終わるのを外で待っていてくれました。何かすご
く悪い気がしたので急いで食べて外にでました。それからまた
何処行きたい?と言ってきたので「何処でもいいよ」と返した
ら、駐車場の自転車小屋に連れてかれ、もう帰るのかな?と
思っていたら「2けつ(2人乗り)できる?」と聞いてきてう
んと答えたのはいいのですがYが厚底ブーツをはいていて、思
うように前に進まずもたもたしていたらKは笑いながら私に
「俺の乗ってっていいよ」と自転車を貸してくれて、「Kどう
すんの?」と聞いたら「俺ら走っていくで、ついてきてー」と
言ってそのまま行ってしまいました。
自転車でこぐこと数分、家が段々と少なくなってきて細い道
をどんどん中に入っていって少し不安になって来て、「どこま
で行くんかな?」とYと話していたら、ここに自転車おいとい
て。といって私達は言われた通り自転車をおりました。
そして、そこには視野いっぱいに広がった大きな大きな海があ
りました。遠くまで見える水平線。驚きのあまり私達はただ、
呆然とするしかなかった。そこは雪も降り風も吹いていたけれ
ど、目の前に広がる冬の海と、K達の優しさが私には大きすぎ
て目いっぱいの感動を抑えることができなかった。
「すごい、すごい!」ともう、それを言うのに精一杯で、海辺
を歩いている私をKは優しい笑顔で見ていました。
大好きな人と初めて並んで初めての1月の海は私にとって、
一生忘れはしない。そう思えてきました。
一ヶ月後、私達はハッピーエンドで終わらなく、色んな意味
で連絡を取らなくなりましたが、この海の事は今も鮮明に記憶
に残っています。私はこの恋が自分にとっての本当の「初恋」
だと気付いた時、丸一年が経とうとしている・・・。
2001-10-27 スヌーピー
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