桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
「クリスマス・イブ」

恋人同士になって初めてのクリスマス・イブを迎えた。
その日は彼は遅番勤務、一緒に過ごす事が出来なかった。
でも一目だけでも逢いたい・・・その想いで胸は一杯だった。
彼の働いている会社と私の家はすぐに近所・・・。
「あっ、そうだ! 終わる頃に駐車場で待ってよう♪」
家族が寝静まった頃、気ずかれないようにそぉ〜と家を出る。
車に乗り込み彼の勤める会社へと向かう。
あともうちょっとで彼が出てくる・・・。 ちょっとドキドキ♪
終了のチャイムが鳴った後、何人か駐車場にやってくる・・・。
1人、2人・・・でも待っても待っても彼は現れなかった・・・。
ココからちょっと離れた建物の中に彼は居るはず・・・。
本当はすぐにでも逢いたくて建物の中に入って行きたかった。
でも勇気がなかった・・・。
あきらめて帰ろうとした時、空からは白い雪が舞い降りてきた。
「ホワイトクリスマス、一緒に過ごしたかったな・・・。」
心の中でそっとつぶやいて家路に着いた。
家に帰ってからもしばらくは彼の事ばかり考えてた。
彼に手渡すはずだったプレゼントを見ながら・・・。

次の日、仕事が済んで彼のアパートに向かった。
もちろん彼は留守だったけどプレゼントを置いて帰った。
手紙と共に・・・。

週末、やっと彼に逢う事が出来た!
ちょっと遅いクリスマスを彼と共に過ごした♪
このまま時がとまってくれたらいいのに・・・。
そしたらずっとずっと一緒に居る事が出来るのに・・・。
また今日が終わるとしばらく逢えなくなる・・・。
いつもすぐそばに居るのになんで一緒に過ごせないの?

3年後、私たちは結婚した。
毎年、クリスマスを迎える度に当時の事を思い出す。
とても切なくて淋しいクリスマスイブだったけど
今ではとってもいい思い出として私の心の中に閉まってます。
 
 
2001-10-27 ももこ
 
 
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