桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
あれは、去年のこがらしの吹き始めたころだった。私は、何ヶ月 か前まで付き合っていた彼のことがわすれられず、むこうから、 一方的に別れを告げられてから、混乱した状態にいた。
自分の気持ちを言葉にあらわす事ができない、でもでも、すんご く好きなだけ。それで、精一杯だった。でもあっちは、振り向い てくれない。毎日がため息の連続。いっぱい泣いて、いっぱいな やんだ。
あのころ、私の好きだった人は、メル友に夢中だった。日ごと に、寒さが増していく、教室のなかで、いつもずっと携帯をいじ っていた。彼の席と私の席はすぐ近く。いっつも、彼が友達にメ ル友にお話をしているのが聞こえてきて、泣いてないてばっかだ った。
冬のある寒い日、私は仲のよい男友達と一緒に帰った。それから もその友達とは何度か一緒に帰ったりした。優しくってすごくい い人。
ユキの寒さのように悲しかった恋心。張り裂けたりおしつぶれた り。去年のあのころは、もうどうしようもなくってしょうがなか った。でも、今は、その人が嫌いになった。
自分の気分で動いて、人の気持ちを考えてない。いくらがんばっ たってあわない人とはあわない。ふりまわされてきただけなん だ。
今、好きな、私と一緒に帰ってくれた男友達といるとほっとす る。心の中の暖かさ。大事なものは、それなんだなーといつも、 思う。街でみかけた、白い恋人たちのプロモ、みるたびにやさし い気持ちになれる。
 
 
2001-10-26 桑田通
 
 
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