せつない気持ちは冷たい風や雪によって増幅される。ぎゅって腕
を前で組んでも胸が痛む。会いたい人に会えなくて、伝えたい思
いがうまく言葉にならなくて。それでも冬ってすき。あったかい
気持ちになれる季節だと思う。
朝までは一緒にいられない人だったから、ほんの少しでも長く一
緒にいたくて次から次へと話題を探して話が途切れないようにし
たっけな・・・。終電が過ぎた後、お店も終わった深夜にビルの入口
で座り込んで体を寄せていつまでも話しこんだり、しっかり手を
つないで一駅分も歩きつづけたりしたな。クリスマスには友達が
気を使って誘ってくれたけど、彼は残業の合間をぬって駆けつけ
てくれた。
冬は冷たくなんかない。雪がちらちら舞う暗い夜とても寒くて
も、大切な人と一緒だと気にならないものなんだね。
”白い恋人達”を百回繰り返して聴いてもまだまだ聴きたくな
る。切ないけど魔物のように心をかきたてる。冬の恋はそんなパ
ワーがある。愛する気持ち、愛される喜び、そんな普段は忘れて
しまいそうな繊細な部分をちゃんと見つめることができる季節な
のかもしれない。
いまはその後にめぐりあった大切な人と家族を形成している。彼
とは春に出会い秋には結婚したし、最初の冬はじきに生まれてく
る子供のことでいっぱいで、二人だけの冬物語はないままに終わ
ってしまったけど、新しいストーリーがまたたくさん生まれると
いいなと思っている。だって、彼も私も、そして愛娘も冬生まれ
なんだもの。クリスマスから始まる家族の冬のイベントラッシ
ュ。恋物語とはいかなくても素敵な愛の物語がたくさん生まれる
といいな・・・。
まもなく大好きなシーズンが始まる。今年の冬はなにが起こるか
な・・・。
2001-10-25 りおん
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