桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
寒いのが苦手だったね
外にいるときは、せめてその冷たい手だけでも、暖めあいながら
歩きたかったけど
誰にも言えない恋だったから、それも叶わなかったね

豚汁が好きだっていうから、いっぱい作ったよ
やせっぽちなあなたが、少しでもあたたまるように、
メニューも一生懸命考えたよ

終バスぎりぎりまで家にいてくれたね
どんなにあたため合っても、また寒空のもと帰るあなたを、
見送るのはとても辛かったっけ

年越しを一緒に過ごしたいってわがままを言う私に
「家族を大切にしなきゃいけないよ」って話してくれたね
今もちゃんと、お盆とお正月は実家に帰っているよ

「好き」ってなかなか言ってくれなかったね
それが、あなたの精一杯の誠実さだってことに気付けなくて、
自分の気持ちばかり押しつけてしまっていたね

それでも2度目の冬には、堂々と手をつないで歩けるようになっ たね
3度目の冬には小樽に行って、吹雪の中道に迷って凍えそうにな ったね
何が起きても幸せで、ずっとそんな日が続くと思っていたよ

4度目の冬、振りほどかれたその手は、今はもう違う人のもの

クリスマスにあげたマフラー、まだ使ってくれているんだね
5度目の冬が来ても、別れを受け入れられない私に、
何事もなかったように普通に接してくれる優しさが痛かったよ

あなたに会って、6度目の冬が来るよ
結婚おめでとう
こんどこそ、幸せになってね
とびっきりの笑顔で、伝えられたらいいな
私も負けないよって
伝えられたらいいな・・
 
 
2001-10-17 きりぎりす
 
 
戻る
 
Copyright(c)Victor Entertainment, Inc. & Amuse, Inc. All rights reserved.