桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
私は冬に近づくにつれてあの人のことを思い出すんだ。それは高1の冬に好きだった人のこと。
Tは2つ年上の3年生。Tとは自分でもびっくりするくらい仲良しになれたんだ!すごく嬉しかった☆よくまわりから「付き合 ってるの?」って聞かれるくらい。でも、Tは私のことを「友 達」くらいにしか思ってなかったと思うけどね。
この季節になるとあの頃の楽しかった思い出しか浮かばないん だ。今になると私にとっては切ない恋物語なんだけど。
3年生になった今、暗くなった通学路を歩いていると「こんな ことしたな」「ここではこんなことをしたな」ってことが頭に浮 かんでくる。
仲良くなってからはいつも一緒にいたんだ。もちろん私やTの 友達も一緒だけど。放課後はほとんどカラオケに行ってた気がす る。あの頃のTが歌ってた曲、今聞くと泣けてくるよ。
私が初めてバイクに乗ったのもTが乗せてくれたからなんだ。
すごく怖くて、Tが「苦しい」ってくらいしがみついちゃったん だ。何回か夜とかも乗せてもらったよね。すごく幸せだった。本 当に「このまま死んでもいい」って真剣に思ったよ。
夜みんなでバレーボールをしに町民体育館までいったよね。ず っとチームが一緒の時があったんだよ。友達に「運命だよ!!」 っていわれたの。本当にそうだといいなって思ったよ。
何回かバレーをしに行ってるうちに、初雪が振ったんだよ ね!!すごく感動した☆一緒に歩いて駅まで行きたかったけど、 Tは車で帰っちゃったんだ。あの時ほど地元が同じじゃないこと を悔やんだことはないよ。
3学期になって予餞会が終わったら3年生は家庭学習期間にな ったから逢えなくなったんだ。予餞会の時、「卒業」って実感が でてきて思わず号泣しちゃったよ。
久しぶりに逢えた卒業式の総練習のときも「ほたるの光」を歌 いながら泣いちゃったんだ。だから卒業式本番の時も3年生に負 けないくらい泣いちゃった。卒業式が終わって、3年生を外で見 送る時、Tは私のところに来てくれたんだ。それまで泣いてた私 だけど「涙は見せたくない」って思ったから必死で泣くのをやめ たんだよ。すごく辛かったけど泣いたら終わりだって思ったか ら・・・。
それからは全然逢わなくなったよね。Tは札幌の専門学校にい っちゃって遠くなっちゃったから。
告白。
したかったけど、勇気がなかった。せっかく仲良くなれた人とも う話せないって思うと怖くてたまらなかったんだ。
あれから私は2年間、恋をしていないんだ。Tをこえるくらい の人は見つからないから。今思うことは出来ることならあの頃に 戻りたい。ただそれだけ。そして当たって砕けろくらいの気持ち で告白したい。それきり話せなくなったとしてもそれはそれで仕 方ないもんね。
今、何してるのかな?私のこと覚えてくれてるかな?そのうち もし逢うことがあるとしたら私は何て声をかけよう?ちゃんとあ の頃の笑顔のままで話してくれるかな?今度逢った時には私の今 までの気持ちを全部ぶつけてみよう。
私もいつか白い恋人達になれるといいな。
 
 
2001-10-17 ゼファー
 
 
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