「すごいね、こんなに雪が積もっているなんて、
私、初めて見たかも。。。。。」
空港に帰る途中、ただ前を見てだまって
運転するあなたに、少し大げさに言ってみた。
大通り公園は街のどこよりも雪が積もっている。
夜の街に、雪が青白くみえる。
広い広い公園、
ここにもうすぐきらびやかなイルミネーションが飾られて、
この雪が銀色に光るんだなあ。
私は今、この雪をしっかりと目に焼き付けておかなければ
いけないような気がした。
「ねえ、車止めて。」
「いいけど、、、でも、飛行機間に合わないよ。」
「大丈夫!ちょっとだけだから。」
あなたは時間を気にしていたけど、私は公園を散歩している
カップルみたいに、家に帰るまでの最後の時間を
少しでも近くに、あなたとあなたの街にいることを感じたかっ
た。
「。。。。帰りたくないなあ。」
「また、会えるよ。」
「イツ?」
「、、、、そのうちネ!さ、行こう。」
いつもの会話。
本当は、銀色に光る雪をあなたと見たいと思っていた。
空港で、いつものように別れた。
飛行機の中から窓をのぞくとあなたとの短い週末が
甦ってくる。
窓の外には滑走路に光る誘導灯が、宝石をちりばめたように
光っている。
それをみていたらなんだか悲しくなった。
どこかで信号待ちしているあなたを思う。
飛行機が動き出す。
涙が止まらない。
飛び立つ瞬間、私は窓の外に銀色に光る雪を見た。
それは、もしかしたら冬の神様のプレゼントだったのかも
しれない。
きっと、あなたと見ていた最後の雪。。。
2001-10-16 ポニーテール
|
|