神奈川県出身 28歳 男です。
10年前になりますが、大学進学の為に
札幌に住むことになりました。
札幌はもちろん、北海道にも友達、親戚が一人も居ない
まさに未知の孤独な世界でした。
はっきり言って自分の望んだ大学ではなかったし、
そこしか受からなかったから入ったような感じだったので、
希望に満ちた・・という訳には行かず、ただなんとなく・・・
という毎日を送っていました。
そんな中、唯一楽しみだったのが、アルバイトです。
恋をしていたからです。
そんなに仲がいいわけでもなく完全な片思いだったのですが、
話をしていて、ちょっと笑顔を見せてくれただけで、なんか
心がはじけるようなときめきがありました。
だけど、告白もせずに交際が始まるわけもなく、彼女に彼氏が出
来たと聞いたのは9月の終わり頃だったと思います。
ショックではあったけど、当たって砕けたわけでもなく、
なんかもやもやしたまま1ヶ月がたち、10月30日。
いつもどうり17時にバイトに行き、いつもどうり22時に
ごみを捨てに外に出て、言葉を失いました。
当たり一面真っ白で静かな空間。もくもくと音も立てずに降り積
もる雪。
あまりにきれいで、切なくて、自然に熱いものが胸の奥から
こみあげました。
今まで胸につかえてた、やりきれない気持ちが一気にこみあげて
涙と一緒に流れ落ちました。
大学を卒業と同時に神奈川に戻ってきました。
今でも雪を見ると当時の切ない気持ちを思い出さずには
いられません。
でも、あの時から、胸のつかえが解けたあの時から、
楽しいこと色々ありました。
今年3000グラムの天使が舞い降りました。
そう言えば、今の嫁さんと知り合ったのも雪の降り積もる
真冬のことでした。
2001-10-14 White Love
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