桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
一年前、彼女と一緒にいられる最後の冬。僕らは別々の大学に進 学するための受験勉強をしていた。「お互いのために妥協はした くない」これが僕らの出した答えだった。僕も彼女も、それぞれ 県外の大学で目指す夢のために別々にがんばる。そう理由を付け て僕らは別れたのが6月、それ以来クラスも違う僕らは学校の中 でも会うことは無くなり5ヶ月、廊下ですれ違っても余計に意識 してしまいまともに話しもしていない。11月、推薦で入学の決 定した僕は久しぶりに携帯の短縮1番に入れてある彼女に電話を かけた。彼女はまるで、自分のことのように喜んでくれた。初め のよそよそしさは、会話の中で徐々に無くなり。半年近く前の二 人に時間が戻ったようだった。
でも、楽しい時間は続かない。一晩だけの魔法のように、僕ら には次の日からもこの5ヶ月と同じ日常を続いた。しばらくして 同じ推薦枠で受験した彼女が落ちたことを友人から聞いた。その 晩、僕は二人の別れたあの日から2度目の電話をした。でも、そ の電話は、何度コールしても繋がることはなかった。
一ヶ月、X’masを明後日に控えた日、僕は3度目の電話をかけ た。どんなにコールしようと繋がるまでは切るまいと決めたその 電話は、意外なほどあっけなく繋がった。約束は一つだけ、ただ 明後日いつもの、公園で待っていると・・・どうしても伝えたい ことが、聞きたいことがある。僕では君の助けになれないのか、 と・・・・・・
今、二人の間に距離は関係ない。
 
 
2001-10-13  ユッキー
 
 
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