そう、たしか去年の12月の初め頃でした…。
中学3年のとき僕はある一人の少女と出会いました。
まだ、その時彼女は「人を信じる」事ができずにいました。
いつも仲が良かった友達と喧嘩してしまい、一人ぼっちでした。
僕は、彼女にに話しかけました。
最初は、突っぱねられたりしたけど、「人を信じれないほど、
悲しい事はない…」と思っていた僕は、何度も彼女に話しかけま
した。
そのうち、彼女も少しずつですが心を開いてくれました。
一緒に出かけたり、散歩したり…。
些細な事なんですが、それがとても楽しく思えました。
しばらく日が経つと彼女は悩みや不安を打ち明けてくれる様にな
りました。
「友達と喧嘩して、今は話す事もできない…」
「学校に行ってもなにも楽しくない…」とか。
そんな彼女を見ていて、僕はなぜか「守ってあげたい」って、思
い始めました…。
僕自身は、いろいろと忙しく、自分のやりたい事や友達と遊びに
行く事も多くなく、外見は一人じゃないんだけど、心の内側は、
寒い風が吹いていました…。
でも、「苦しい事や、つらい事から目をそむけては、本当に人を
大切にはできない」と知っていたので、自らの時間を割き、
彼女の話を聞いてあげました。
彼女も、だんだん自分の意見が言えるようになってきました。
もともとは、明るかった彼女が落ちこんでいるのをみると、
何故か心がしめつけられました。
彼女は自分のからにこもっていて…心を見せてくれませんでし
た。
僕は、彼女にこう言いました。
「偉そうな事言える立場じゃないけど…勇気を出して、本当に大
切なものを掴みたいなら、自分から動かなきゃ!」と。
その言葉に心打たれかのかどうかはわかりませんが、彼女は
友達と話して、仲直りもできました。
後々、彼女は僕に「ありがとう」と言ってくれました。
「でも、お礼をいわれるような事はしてない、ただ、困ってる人
をほっとけないんだ…。」と答えました。
心なしか、彼女が微笑んでいたような気がしました。
そんな彼女の笑顔を見て、とても嬉しく思えました。
そう…ただ相談に乗っているだけじゃなく、彼女の事を好きにな
ってしまったのです。
もちろん、そんな事を彼女に言えるはずがありませんでした。
しばらく後、クリスマス・イブに彼女から電話がかかってきまし
た。
「明日…暇?」
あまりにも唐突で、驚きながらも、
「え、うん。暇だけど?」と答えていました。
「じゃあ…何処か出かけない?」
「いいよ、じゃあ向かえにいこうか?」
「え…うん。ありがと。」
そんなこんなで、クリスマスの日、僕と彼女は2人で出かけまし
た。
楽しかった時間はあっという間に過ぎ、そろそろ帰らなくちゃい
けない時間になりました。
街の広場にある大きなツリーの下のベンチに座ってると、
彼女が言いました…。
「ねぇ…。私と付き合ってくれませんか?嫌なら嫌でもいいん
だ…。でも…。」
なにか言おうとする彼女をさえぎって
「…こちらから、お願いさせてもらうよ。」と、言った。
彼女と僕はその瞬間、結ばれたのでした。
その時、不意に白いものが落ちてきました。
なんだろう?と思って空を見上げると、真っ白な雪が舞い落ちて
きました…。
「…最高のクリスマスになって良かった…。」
僕達2人は、“白い恋人”に包まれて、手を繋ぎ家路へと向かい
ました…。
2001-10-09 kosuke
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