桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
20歳の私が大好きだったのは小さな会社を興したばかりの7つ 上の彼だった。彼の彼女が何故私なのか・・・いつも不思議に思 いながらも会う度にどんどん好きになり、何時の間にか私の方が 一生懸命になっていました。
幸せだったのは始めの数ヶ月だけ。次第に彼は仕事に追われる ようになり、ほとんど会えなくなって寂しい私の愚痴を聞いてく れたり、気晴らしドライブに連れて行ってくれたが彼の後輩・M でした。Mは私が今までに知り合った男の人とは全くタイプが違 って一緒にいて凄く楽な人でした。
イブの夜、久々に行ったドライブ中
「Mとだったら、ずっと一緒にいられるかも・・・」と言うと、 「俺もそう思う」と言ってくれました。
「愛してはいない、けどずっと一緒にいたい・・・この不思議な 関係・・・これが友達以上・恋人未満ってヤツ?」
「やっぱり恋人なのかな〜?」
いつも二人で話して笑っていました。
そんなMと妊娠を機に結婚をし、知り合って1年後には娘も生 まれ、それなりに幸せに暮らしてました。
けど、私の心の中には、まだ彼がいました。
「忘れなくちゃいけない」と思いながらも声が聞きたくて電話を した事もありました。電話をすると優しい声に顔が見たくな る・・・。会いたくて切なくてたまらない。Mと娘の笑顔を見る のが次第に辛くなった。でもこれから先ずっと一緒にいたいのは Mと娘。そんな自分が凄く嫌になった。
そして心に秘密を持っている事に耐えられなくなりMに話す事 にしました。
「結婚して子供が生まれた事は全く後悔してない、でも、凄くズ ルイ話だけど、今でも彼の事が忘れられないの。」
・・・Mの答えが怖かった。どんな言葉が返ってくるのか息を呑 んで待った。
「別に無理に忘れる事ないよ。結婚した事後悔してないんだろ? ならいいじゃん。俺はお前が好きだよ。」
・・・涙がこぼれた。
結婚前に話したから、彼が自分の慕っていた先輩だという事も しっているM・・・この時も怒らなかったM・・・
私の全てを受け入れてくれるMに感謝した。

あれから7年。
何時の間にか、あんなに好きだった彼の事はスッカリ思い出にな っている。今はMの事が好きで好きでたまらない。
妊娠→結婚→恋愛・・・順番が全て逆な二人・・・
でも、凄く幸せで仲良しな二人・・・
二人の間には今も何一つ隠し事がない。
 
 
2001-12-01 なな
 
 
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