仕事帰り、いつものように夕食の材料を買い込んで彼のアパート
へ寄りました。合鍵ではいると、部屋はすっかり片付き何もな
く、昨日までいた彼もいません。
もう頭のなかは、真っ白で、涙があふれてきました。仕方なく
部屋をでると、外は、雪がちらついていました。もう、この恋は
終りなのかななんて、考えながら、でも、何故だかわからなく
て、アパートの前にしばらく立ち尽くしていました。雪が降って
いるのをながめながら、今までの楽しかった思い出を思い出して
また、涙がでました。雪が少し強くなってきて、諦めようと思っ
ていると、向こうから人影が近づいてきて、彼でした。さよなら
を言われると思い、覚悟を決めたら、ニコニコして一緒について
きてといいます。連れていかれたところは、引越しした彼の新し
い部屋でした。私をびっくりさせようと思って、秘密に引越しの
計画を立てていたそうです。
私のことが嫌いになって、逃げちゃったと思ったといったら、彼
は、大笑い。彼は笑顔で「引越しして、プロポーズしたかったん
だ」だって、その笑顔に安心して、プロポーズがうれしくて、ま
た、涙がでました。
携帯電話なんてない時代の、逢えない時間にも、想いをつのらせ
て恋をしていた、時期でした。
2001-10-08 雪の本当の白さを知っていますか?
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