桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
「恋人気分で」


今日は「しし座流星群」が見える日。
嫌がる妻を説得し人工の光のない郊外へ。
結婚する前は、よく深夜のドライブをしたね。
ここなら360度空を見渡せそう。

ちょっと寒いね、缶コーヒーのカイロはいかが。
こうやって肩を抱いていると、恋人時代に戻ったみたい。
3年前はあまり流れ星は見えなかったっけ。
今日はきっとたくさん見えるよね。
今年は嫌な出来事が多かったけど、
流れ星が全部洗い流してくれるかな。

ずっと空ばかり見ていたら首が痛くなっちゃったね。
でも天の川を見るのも本当に久しぶり。
小学校の野外教室以来かな。
子供の頃のような純粋な気持ちになれるよね。

あっ、流れ星だ。
あっちにも、こっちにも。
一足早いクリスマスイルミネーションのようだね。
まるで流れ星が二人を祝福してくれているみたい。
広い宇宙で二人が出会えた事に感謝しなくっちゃ。

もう流れ星に願い事を言った?
あれっ、いつも思ってることがあったのに、
綺麗な流れ星を見ていたら全部忘れちゃったよ。

寒くなってきたね。
缶コーヒーも冷めちゃった。
暖めてあげるから、もっと傍においでよ。
ほら、そこの恋人たちみたいに。
そんなに恥ずかしがらなくたっていいよ。
手がこんなに冷たくなっちゃった。

「二人が年をとっても、
こうやって夜空を見上げられますように。」って、
さっきの流れ星にお願いしちゃった。
世界中の人が流れ星を見て同じ事を祈ってくれて、
世界がもっと平和になってくれるといいね。

東の空が明るくなってきたよ。
もうすぐ夜明けだね。
そろそろ帰ろうか。
 
 
2001-11-30 U助・サンタまだだ
 
 
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