桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
中学3年生の冬。私はあなたのことが、ただ懸命に好きだった。
今考えてみれば、そんな自分が「好きだった」のかもしれないけ ど、、、。
英会話の塾であなたを初めて見た。勉強も、スポーツも、そして 恋愛もすてきにこなせそうな人だなあ、と思った。そんな人と一 緒に過ごせたらどんなにか楽しいだろう。心の底からそう思って た。 あなたの姿を見るだけで、声を聞くだけで、幸せで胸が 一杯になり、毎週貴方への思いを日記に綴った。
そんなあなたと会えなくなってしまうと決まったのは、年が明け てすぐ、次年度から授業の時間帯が変わってしまうからだった ね。ただただ悲しくて、何とか自分の思いを伝えようと必死だっ たよ。 うまれて初めてのバレンタインの手作りマドレーヌ。 受け取ってもらったときは掛け値なしに嬉しかった。でも1ヶ月 後、無常にも別れのときはホワイトデーだった。あなたから一応 のお返しをもらい、駅に駆けて行く後姿を見て、「ここできちん と自分の思いを伝えないと一生後悔する」、やたらに根拠の無い 確信が私の頭を巡り、貴方の後を追いかけた。3月といってもまだ 寒く、ビル風がコートをはためかせる中、駅の改札で貴方を呼び 止め、顔を見上げることも出来ずにいった「さようなら」。ずっ と忘れてないよ。 それから1週間、毎晩夜泣き続けたっけ。そん な思いをさせてくれたのも今までも、そしてこれからもあなた一 人。あの「ありがとう」は私を少し大人にさせてくれた。ありが とう。
そんな私も、来年の3月に結婚します。いろんな人といろんな事が あったけど、15の冬に、純粋に貴方を好きになれて、本当によか ったと思ってる。ありがとう。
 
 
2001-11-28 kei
 
 
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