桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
LOVE AFFAIR〜秘密のデート

特別な不満もなく、平凡に暮らしていた私に、電撃が走ったのは 春、桜の花が膨らみはじめた頃だった。昔、どこかで逢った様な そんな気がする。運命的な出逢い!そんな気持ちがした。そう感 じたのは、私だけではなかった。お互いの気持ちを伝えあうまで に、苦しんだ。悩んだ。涙した。この歳になって、こんなにも人 を好きになるなんて、愛するなんて・・・。自分の気持ちを何度 閉じ込めようとしたか。「嘘だ!間違いだ!冷静になれ!」何度 も同じ事を自分に言い聞かせても、彼に対する想いは募るばかり だった。かなわぬ愛。HAPPYな恋ではないから。お互いそれぞれ に家庭がある。夫を、妻を、家族を裏切り・・・良い訳がない。
けれど、二人の想いは日に日に増し、今では離れられない存在に なっている。二人にとって、初めての冬。本当は白い雪がちらつ く中を、クリスマスソングの流れる中を、年甲斐もなく、手をつ ないで歩いてみたい。誰の目も気にする事なく・・・。逢いたい ときに逢えず、声を聞きたい時に聞けない。わかっていたけれど こんなにも、辛く寂しく切ない事はない。「好き!大好き!愛し てる!」そう想うだけで涙が出てくるのはなぜだろう。人を愛す る事に、歳や立場は関係ないなんてウソ!だって誰かを傷つける 事に変わりはないのだから・・・。でも、私は彼を愛し続けて行 く。誰にも話せない、相談できない、一人心の中でもがき苦しん で行く。それが、お互いの家族を裏切っている者の罰。ただ逢い たくて、せつなくて、恋しいだけなのに・・・。
 
 
2001-11-26 yua-
 
 
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