桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
私には今も忘れられない一人の人がいます。
それは小学校にさかのぼります。
同じクラスに一際目立った男の子がいました。
クラスの人気者のような子で、女の子にももてていました。
私の中で最初彼は本当の友達でした。
何でも話せて、思いっきり笑いあえて、話していると楽しくて仕 方がなかったのを覚えています。
そんな彼を意識し始めたのは、放課後部活で彼がサッカーをして いるのを見たときでした。いつもふざけてばっかりの彼が真剣に ボールを追いかけてるのを見て、何か今までと違った感じがしま した。それから私は彼がずっと好きだった…。
中学2年の冬。バレンタインデーの日。私は帰り際に彼に帰り道 待っていてと伝えました。私は雪が降っている中を傘を差して待 っていました。
彼が来て、私は生まれて初めてチョコを彼に渡しました。
「ありがとう。」と言われて、うなずいて私にはそれが精一杯で した。
そしてホワイトデー。今度は彼から呼びだれた私はまた同じよう に待っていました。その日もなぜか雪。そのころ私はとても恥ず かしがり屋で、彼が来た時、私の緊張はピークでした。彼が近づ いてくる寸前に、私は走って逃げてしまったのです。自分でもよ くわからず、ただこの赤い顔を見られたくなかったような。その 時、パッと手をひっぱられ、振り返ると彼が追いかけて来ていた のです。
「何で逃げるんだよ」「ごめん…」
「これ。よくわかんないけど」「ありがとう」
それから色々とあったけれど、高校1年の時に、私たちは付き合 いました。訳合ってすぐに別れてしまったけれど。
あれから彼には結婚しようというくらいの彼女がいたらしいけど 、結局別れてしまったみたいです。
私にも今は振り回されている相手がいます。
でも冬になると、彼と一緒に過ごしたクリスマスを思い出します 。
私が今まで生きてた中で、一番長かった恋でした。
私がふっとした時に彼を思い出すように、彼の中にまだ私という 存在がいてくれることを願って。
 
 
2001-11-08 ユウ
 
 
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