「ママ〜、雪ってどうして白いの?」
「ん?それはね、雪を見て心を真っ白にして、今の幸せを
思い切り感じなさい、と神様がそうしたんだよ。」
「ふ〜ん、じゃ、雪ってどうして冷たいの?」
「好きな人と抱き合って、暖め合いなさい、と
神様がそうしたんだよ。
ほら、冷たくないでしょ?あったかいでしょ?」
「きゃ〜!ママ〜苦しいよ〜」
「あははは!いいのよ、じっとしてて〜。
ん〜、あったかいね〜。」
8年前のクリスマスイブの日、私は同じことを、あなたに
質問したっけ。
キラキラ光るイルミネーションの街の中で、人目も気にせず
抱き合った二人。
いつまでも、いつまでも、一緒に過ごすはずだった
クリスマスイブ。
「ママ〜、雪だよ!雪が降ってきたよ!
外に出てみようよ〜!」
「あ、うん、うん、寒いからコート着て行こうね」
今年も会いにきてくれましたね。
姿はないけれど、私の心に降り積もるあったかい雪。
あなたを感じて、空を見上げる。
私は幸せに暮らしています。
だから心配しないでね。
こうやって1年に1回、あなたに会えるのを楽しみに
しています。
私の囁きに答えるかのように降り続く雪。
抑えていた思いが込み上げる。
ただ逢いたくて もう切なくて 恋しくて
涙・・・・・・
だめだめ、泣いちゃったら、あなたが心配する。
会いにきてくれなくなったら・・・・。
涙を拭きながら子供を見ると、空を見上げて笑ってる。
わかるんだね。
「ママ〜、寒いよ〜。もうお家に入ろう!」
「うんうん、じゃあ夕飯にしようね。
今日はご馳走だよ〜」
「やったぁ〜!!」
また来年、待っています。
2001-11-07 蜜柑
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