桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
去年の冬、私はまだ高校生でした。そのときつきあってた人 は私の高校のセンパイ。ずっと私はその人のことが好きでし たが、センパイということもあってなかなか自分の気持ちを 打ち明けられずにいました。その年の夏に勇気を出して『好 き』という気持ちを伝えましたが、答えはNOで。その日、私 は涙がとまりませんでした。そんなことがあってから2週間 後、もう今まで通りに話すことはできないだろうと思ってい たそのセンパイから、突然メールがきて『明日会える?』 と。そのときは何も考えずいましたが、次の日会ったときに なんと「つきあおう」と言ってくれたんです。もうわけがわ かりませんでした。夜も眠れないほどうれしかったのを今で も覚えています。それからの毎日が本当に楽しくて。今まで の人生の中で一番幸せでした。でも私は受験という大きな試 練を抱えていて、それに加えて部活の大会。寝る暇がないほ ど忙しくて、弱音も誰にも言えず苦しい日々が続いていまし た。周りから受けるプレッシャーと、自分自身への不安。何 度も逃げ出したくなった。そんな状況の中で私を支えてくれ たのが、その人ただひとりでした。その人の前だけで、始め て自分の本音を明かして、その人の前で始めて泣きました。 そして、無事に受験も成功し、部活も一番の成績で予選を通 過することができたのです。うちの高校は厳しい学校だった から、帰りにわざと遠いところで待ち合わせして隠れて会っ たり、学校で会うときもさりげなく目で合図したりして。二 人でペアリングも買いに行ったよね。本当に幸せだった。私 のせいでそんな幸せはそう長くは続かなかったけど、今でも 私はそのセンパイのことを思っています。別れてからしばら くは気まずかったけど、今ではもう普通に話したりメールし たり。本人は気づいてないんだろうな。あの人以上の人は今 は考えられません。今の自分があるのは、あのときセンパイ が私の唯一の心の支えになってくれたからだと思います。本 当にありがとう。
 
 
2001-11-06 心の支え
 
 
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