街のイルミネーションが輝き、鈴の音が響き渡る。もうすぐクリ
スマス!大人も子供もソワソワし始める12月の雪の降る日。赤い
糸がつながり恋物語が始まった。ジングルベル・ホワイトクリス
マスに誘われて入った一軒の家。そこはクリスマスの森。
サンタクロースなんて信じていない今、この日ばかりは童心にか
えってサンタクロースを待っている。暖炉の側で一人、子供の頃
を思い浮かべて、ふと笑みがこぼれる。サンタさんをずーっと待
ち続けた、あの日のことを...サンタさんがおじいさんだったなん
て(笑)...その時耳元でささやく声。聞き覚えのある声。まぎれ
もないおじいさんの声!私にとってのサンタクロース!!目を閉じ
て「プレゼントはなぁに?」と思わず聞き返した。そして、そ〜
っと目を開けて辺りを見回した。夢でも見ていたのだろうか...今
いるここは広場のベンチ。街はクリスマスムードで賑わってい
る。側には大きなツリー。寂しさのあまり、がっかりし立ち上が
ろうとした瞬間、サンタクロースが目の前に立ちはだかる。「も
う一人ではないよ。ず〜と一緒だよ。」と差し出した手には一冊
の絵本。「クリスマスの森」だった。
人が怖くて。大人が怖くて信じられなかった今、人を信じてみよ
うと思えた。寂しさと引き換えに、愛するこころを手にして..。
2001-11-03 アクア
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