「屋上へ」
高校二年生の冬のお話しです。
わたしとかれは付き合ってそろそろ三ヶ月が経とうとしていまし
た。
私たちのデートはいつも学校帰りの公園でのおしゃべり。
お金がない高校生カップルだけど、私はかれと一緒にいれるだけ
で幸せでした。お互いの冷え切った手に息を吹きかけ温めあった
ものです。
その年のバレンタインデーに私はマフラーをあみました。そして
いつもの公園でかれに手渡しました。かれは私の大好きな笑顔で
喜んでくれ、私の手をとり走り出しました。私はわけもわからず
に背中をおいかけ、2人は公園の近くのマンションの階段を駆け
上がりました。ついに屋上に辿り着いたとき、膝に手をつき、息
を切らしてる私の目の前にはキラキラと光る街のネオンと無数の
星が、澄んだ冬の空に輝いていたのです。
『白い恋人達』の「白」って2人の「白い息」のように思えま
す。
私は毎年冬になると思い出します。あのときの暖かい気持ち
を...あのときのせつない気持ちを...
2001-11-02 テディ
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