去年の冬、私はずっとテニスに没頭する日々が続きました。それ
は、11月8日に彼氏にふられたから・・・・・。テニスは私を失恋
から引き離してくれる唯一のきっかけでした。もう、恋をしたく
ない・・・人が信じれなくなった・・・もう、ずっと一人でいた
い・・・でも、淋しい・・そんな複雑な想いでいっぱいでした。
そんな中途半端な気持ちでは、テニスも上達するはずもなく、ど
んどん落ちていく自分がいました。・・・・大丈夫?と聞きなれ
ない言葉が私に振りかかってきました。女友達にはイヤというほ
ど聞かされていた励ましの言葉。嬉しかったけど、本当に失恋し
たんだっていう現実に引き戻されているみたいで、イヤだった。
でも、その時の大丈夫?っていう言葉は明らかに女友達じゃない
誰かだったのです。今まで話した事のない部活の後輩でした。そ
の男の子はテニスにしても、ルックスにしても完璧で私から見た
ら、調子に乗ってるんじゃないのっていうくらいにしか思えな
かったような子でした。「俺は先輩の笑顔が好きで、テニスして
る時の威勢のいい声を聞くのが日課だったのに、最近部活にも、
こないし、何かあったの?」と何も知らずに話しかけてきてくれ
たのです。私は事情を話したくなくて、「何でもないよ。最近調子
悪かっただけなんだ。」といってその場を逃げました。でも、本
当は泣きたいぐらいうれしかった。失恋してくれた事に対しての
慰めはいっぱい聞いてきたけど、こんな風に、私の良い所を見て
いてくれてる人がいることが嬉しかった。もう少し自分に自信
もってイイのかなって思えました。その子は、その後も度々話し
かけてきてはおもしろい話しをいっぱい聞かせてくれました。後
に分かったのは、その時もう、私が失恋したって事をその子が
知っていたっていうこと・・・。でも、一回もそれらしき事も慰
めも無理もしているようには見えなかった。ただ、その日あった
おもしろい話しを二人で話し合うって感じ・・・。私の中でも、
クールそうな顔の裏側がこんなによく喋る人なんだってことを
知って意外だなぁって思いました。そんな日が何日か続いて、お
互い一緒にいる事が普通になってました。恋人どうしみたいな感
じではなくて、本当に小学校の男友達女友達って感じで・・・で
も、それが居心地がよかった。あったかかった。私はもうすぐ大
学受験で恋をしている暇がない・・・そう彼は思って私の誕生日
も気持ちを打ち明けられなかったそうです。そういうとこは本当
に鈍感で可愛かった。今でも恋人ではないです。でも2度目の冬が
またきます。クリスマスもお正月も時間の許す限り一緒にいた
い・・・。付き合ってもいないのに・・・・。でも、この距離が
いごこちがイイ・・・・こういうのでも、ちっちゃなちっちゃな
恋物語になるんですよね・・・。私にしては恋です。愛にはなら
ない・・・・いや・・いつかなる日がくるそれまでのプロセスで
す。この人と出会って恋があったかいものっていうことがわかり
ました。そばにいなくても、それは、シャーペンに消しゴムにで
も乗り移って私に恋をくれる・・・。どんなものにでも恋は存在
する・・・そんな気持ちを教えてくれました。アリガトウ・・・
そして、これからもよろしく
2001-11-01 ちなつ
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