今回、桑田さんの白い恋人達を聞いて、身体が固まるくらい、
あの日のことを思い出してしまいました。
もう、3年以上も前になりますが、大好きだった彼がいまし
た。彼と結婚すると思っていました。でも、私が彼の将来の夢や
今の仕事のことで不安になると共に、このままだと確実に私は彼
の負担になってしまうと思ったので、私から、他に好きな人がで
きたと嘘をついて、別れを切り出してしまいました。
しかし、別れてからやっぱり後悔し、数ヶ月悩んだ末、バレン
タインデイに2人が初めて待ち合わせをした横浜駅で待っている
という手紙を一方的に送りました。
待ち合わせ時間の1時間前から私はその場所に行っていまし
た。約束の時間になる頃、横浜にしてはめずらしく、雪が降って
来ました。私の目の前には、降り積もる雪と入れ替えに、待ち合
わせをはたしたカップルが白い街に消えていくだけでした。
心の中の半分はもう来ないと思っていたけれど、待ち合わせの
時間を2時間過ぎても、私はまだ、待ち続けていました。
街がどんどん白くなっていき、もう彼は来ない、と自覚したと
きは、意外なくらい、穏やかでした。
彼を失った悲しみは、ふとした時に心にそっとこみ上げてき
て、溢れる涙を止められずに歩いていることもありました。
夜も家族に聞かれないよう、声を出さずに毎日泣きぬれていま
した。
あれから、いくつもの季節が通り過ぎていきました。新しい出
会いも別れもありました。でも、どうしても、あの時の恋が忘れ
られませんでした。
毎日、逢いたくて、でも逢えなくて、切なくて、恋しくて…
先日、その彼が結婚した、と風の便りに聞きました。もう、私
は新しい出発をするしかないのでしょう。
つらい毎日の向こうには、白い恋人が待っているから、心が折
れないように、負けないように歩いていきなさいと、神様がいつ
までもダメな私に桑田さんのこの曲を与えてくれたのかもしれま
せん。
今度は白い雪の中から、恋人が現れますように・・・
春が来る前に天使が微笑んでくれますように・・・
2001-10-07 夜の凪
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