桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
あれは1年前の12月16日の出来事。
8月に喧嘩別れをした彼の事を諦めきれずにいた私は、なぜかふ と、まだとっておいた彼の電話番号を検索し、電話をかけた。
もちろん別れてから何度も電話をしたがとってはくれず、いつも 留守電。そんなこともあり、半分期待せずに電話をした。
「プルルル・・・・」
胸がいつも以上に高鳴る。
「ガチャ、もしもし・・・」
彼が出た。緊張はしたものの、自分を名乗ると彼のほうが言葉を 失っていた。理由はもうあれから数ヶ月が経ち、自分は私に対し てかなりひどい事をしたからもう、電話なんてかかってこないと 思っていたからだ。
どうして電話をしたか彼に聞かれ、私は別れた本当の原因を知 りたいと彼に話した。喧嘩ごしで別れてしまい、なぜこの恋がう まくいかなかったのか聞きたかったのだ。聞いて納得できれば、 もう彼のことは諦めがつくと思っていたし・・。
彼はこう言った。お互いの付き合い方が全く違っていて、だん だん私の思いが彼に重くのしかかってきて、つらくなったのだ と、それに絶えられなくて逃げた自分はひどい男だと・・。よく よく話を聞くと、別れる1ヶ月くらい前からもうそう思いながら 私を好きだと言い、抱いていたと言う。
ショックだった。くやしかった。その言葉を聞き彼に対する思 いはなくなった。忙しくて新しい恋なんてするどころじゃないと いう彼に私は追い討ちをかけるように言ってやった。
「そうだね。しばらく恋なんてしなくていいよ。私にひどい事し た罰だよ。でもね、あたしはきっと幸せになってみせる。もっと いい男みつけて幸せになる!」と・・
その日の夜、コンパがあった。初めて会う人ばかり。なんだか あとから送れてきた男の人に目がついた。しかし、話してみると 全然あわない・・・最低・。あ〜あ今日もダメかぁ〜。その日は 朝まで遊んで終わった。その後話しが全く合わなかった人からス キーの誘いがあった。しかし、私は仕事でいけず断念。そんな感 じで20世紀のわたしの恋は何事も起きないままおわった。
21世紀に突入し、気分一転!スキーに行きたくなった。そうだ 彼ならスキーにつれてってくれるかも!?コンパで半ば話が合わな い相手だったので気はひけたがとりあえず電話。返事はOK。別に 男と行きたかったわけではない。ただスキーにつれてってくれる 相手が欲しかっただけなのだ。
それからと言うものスキーのための打ち合わせで、彼とメール 電話を繰り返した。コンパの時の印象とは違っていて結構いいじ ゃん、って思うようになってきた。
そしてスキー当日。彼に会ったことで好きという気持ちが高鳴 った。2日目の夜。外は猛吹雪。ナイターができず、彼ととTVを 見ていた。その感じがなんだか昔から一緒にいたような感覚に躍 らされた。気付くと彼に寄り添う私。。彼も寄り添いやすいよう に肩の位置をずらす・・なんだか不思議な気分だった。。そして その夜2人はお互いの気持ちを確認した。
スキーも終わり、数日がすぎた。彼がうちに来た日の夜。眠る ベッドのなかでこう言った。
「ずっと一緒にいたいよ」「結婚しよ・・・」
幸せだった。うれしくて言葉がでなかった。付き合い始めてたっ た3、4日たったばかりだったけど、彼を信じた。「うん・・」

それから2ヶ月後、入籍をし現在は一緒に暮らし、彼の出張に付 いてきて海外で生活しています。
彼と知り合いまだ、1年も経っていません。けれども毎日が彼の 愛で満たされている私は、幸せです。
元彼に言った言葉は現実となりました。「12月16日」この日は 私にとってかけがえのない日です。元彼への思いをきっぱりと なくし、その直後に今の旦那に出会った日となりました。

毎年、冬になると私は思い出す事でしょう。そして、生涯大切な 日として心に刻んでいきます。
 
 
2001-10-30 WHITE
 
 
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