桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
4年前の冬。
初めて彼氏と過ごす冬だった…。
学生でありながら、内定の出た就職先でアルバイトをしていた M。
クリスマスや年末にある私の誕生日は忙しい中、私のそばにいて くれた。
でも、年越し…年明けに大きな仕事を控えてしまったMは 私の誕生日の夜に「大晦日から正月3日間は一緒にいれない」 と告げられた。
初めての彼氏のいる冬、あれもこれもと夢はあった。
チョットヤケ気味になった私は、クラスメイトの男の子2人と 初日の出を見に大晦日の晩、千葉の海へと向かった。
車の中で3人でのカウントダウン。5・4・3・2・1…
『pi pi pi…』ポケットベルがコートの中でなっている。
急いで取り出すと、Mからのメッセージ。
「イッショニイレナクテゴメンネ」「コトシモ ソノサキモズッ トヨロシク」
そんなポケットベルのメッセージを見て涙を流す私の頭を クシャクシャになでる2人のクラスメート。
まだ、携帯を持っていなかった私は車を止めてもらい 公衆電話で返事を打つ。「アリガトウ コチラコソヨロシク」
千葉の海について寒い海風にさらされながら3人で初日の出を見 た。
初日の出に祈ったこと。「ずっとMといられますように」
その年の夏、私はMと別れた。仕事をはじめたMと学生の私との すれ違い。
私はそれからまた新しい恋愛を見つけている。
あとから友人に聞いた話で、その年の初日の出を一緒に見た2人 は、
ひそかに私の事を思っていてくれたという。
切なく、楽しく、初めて出来た彼氏との冬。今でも心の中で 大きな思い出になっている。
 
 
2001-10-30 ちゃみ
 
 
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