桑田佳祐/白い恋人達 あなたの冬の恋物語
 
今となっては恥ずかしいですが、いい思い出です。
私は中学の頃から片思いしていた子がいました。
生まれて初めて人を真剣に好きになって、好きという感情がはっ きりと芽生えさせてくれた人でした。
彼女と目が合うだけでドキドキして、会話してるだけで幸せで、 ずっと一緒にいたいという思いが、日々強くなっていくのを感じ ていました。
この思いを彼女に伝えたい。
しかし、告白した事がなかった私にとってそれはとてもすぐには 出来ないものでした。
伝えたい自分と臆病な自分が葛藤した日々が続きました。
そんなある日、ある一本の映画が私を変えました。
それは、「いまを生きる」と言う映画でした。
この映画から勇気をもらいました。この想いを夢で終わらせては いけない。
そして意を決して、私は彼女への想いを手紙にして彼女の下駄箱 に入れました。
手紙の最後に、次のように書きました。付き合ってくれるなら駅 のホームで待っているから来て欲しい。ずっと待ってるから。
日が暮れ、寒さはどんどん厳しくなっていく中で私は駅でただひ たすら待ちました。自分を信じて。
時が刻々と過ぎ去っていきました。寒風が体の芯までふきつけて ました。それでも、かすかな望みを抱き彼女を待ちました。
しかし、彼女は来ませんでした。
帰り道、我慢していた涙が溢れ出しました。
一つの恋が流れ星のように去っていきました。
12月2日、星空はまばゆく輝いていました。
 
 
2001-10-30 さんた
 
 
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